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新築で家を建てる場合や、古い住宅をリフォームする場合などに検討しなければならない「上下水道工事」。
水は私たちの生活において必要不可欠となるインフラであり、快適な住環境を維持する上では適切な給排水設備が欠かせません。
今回はそんな上下水道工事の流れや費用、業者選びのポイントなどを広くご紹介します。工事におけるトラブルの例とその防止策にも注目していきましょう。
Contents
上下水道工事とは、住宅などの建物へ水道水を引き込む工事、そして使用済みの水を下水道へ流す工事の2つから構成されています。
まずはそれぞれの役割と工事内容について詳しく見ていきましょう。
給水管引き込み工事では、自治体が整備している水道の本管から建物まで水道管を繋げ、住宅内に水を供給できるようにする工事です。
キッチン・バスルーム・トイレなどさまざまな部屋に清潔な水を届けるため、まずは太いパイプで水を引き込み、そこから各部屋へと細いパイプをつなげていきます。
この工事には自治体の許可が必要であり、事前に申請をしなければなりません。
許可が下りると付近の検査が行われ、土を掘り返す大規模な工事へと進みます。
排水工事では、住宅内で使われた水(生活排水)を下水道管へと流すため、排水管を設置する作業が行われます。
一部下水道が整備されていない地域などは、各建物ごとに浄化槽を設置する必要があるため、こちらも事前の調査が欠かせません。
関連記事:下水道工事とは?費用相場や汲み取り式・浄化槽から下水道工事を行うメリットを紹介
続いて、給水管引き込み工事・排水工事それぞれがどのように進められるのか、その流れについてご紹介します。
それぞれで工期や申請にかかる期間が異なるため、全体でどの程度時間が必要になるのかを知っておくと良いでしょう。
給水管引き込み工事の大まかな流れは以下の通りです。
第一に、現地の状況を調査し、問題なく水道が引けるかを確認する必要があります。
その後水道局へ申請書類を提出し、受理されて初めて工事を開始できるでしょう。
敷地内の工事で済む場合は良いですが、市町村や都道府県・国が管理する道路を掘削しなければならない場合、市役所や国交省へ申請書類を出さなければならない可能性があります。
これらのほとんどは業者が用意してくれることが多いため、内容をしっかりと確認し、間違いのないよう署名や捺印を行いましょう。
申請には2週間から長い場合で1ヶ月ほどかかることがあります。
無事施工開始となった場合、道路を掘削し、本管へ給水管を接続します。
その後掘り返した道路を戻して舗装を行い、水道メーターを設置して問題がないかどうかを確認しますが、掘削から通水までは1日で終わることがほとんどです。
漏水などがなく無事に通水ができたことを確認してはじめて、工事が終了となるでしょう。
排水工事の大まかな流れは以下の通りです。
こちらも給水管引き込み工事同様、細かな調査と設計が行われます。
地下に埋設物があるなど、現地の状況によって工事方法や工期が異なるでしょう。
こうした検査が終了し、問題なく通水できると判断された場合は、掘削し下水道へと排水管をつなげます。
給水同様、排水も自治体への届け出が必要となります。
上下水道の工事を両方一気に行いたい場合は、必ず両者の書類を漏れのないように準備しましょう。
こちらは工事に3~4日ほどかかる場合があり、周辺住民への連絡も欠かせません。
上下水道工事の費用は、地域や敷地の条件・工事の規模などによって大きく異なります。
それぞれの費用相場と内訳を確認しておき、新築やリフォーム時の予算に加えておきましょう。
上下水道工事に必要となる費用相場は以下の通りです。
全てを加味すると、70万円から200万円ほどかかる計算になります。
業者の中には分割払いに対応しているところもあるため、事前に支払い方法を相談しておきましょう。
「工事費用」と記載がある費用の中には、以下のような項目が含まれています。
細かな内訳は業者によって異なりますが、それぞれの項目について細かな説明があったり、詳細な見積もりを出してくれたりする業者に依頼すると安心です。
先ほどご紹介した費用相場の目安は、金額に大きな開きが見られます。
中でも金額が高くなりやすいケースについて知っておき、詳しい金額は調査後の報告を待ちましょう。
上記に当てはまるケースは、一般的な工事に加えて追加の工程が発生するため、費用はもちろん工期が延びる可能性もあります。
すぐに目で見て分かる場合もあれば、調査後に初めて分かる場合もあるため、その都度業者と細かく相談することが大切です。
多くの自治体では、上下水道への接続を促進するため、助成金制度を設けています。
条件を満たせば工事費の一部が補助されるため、必ず事前に市町村へ相談しましょう。
業者が助成金について教えてくれる場合もあれば、県外から派遣されるなどして情報に詳しくない場合もあるため、必ず自分でも役所などで相談することが大切です。
関連記事:汲み取り式トイレや浄化槽から下水道に変えるメリットは?下水道工事の費用相場も解説
上下水道工事はその後の生活に大きく関わる工事であるため、信頼して任せられる業者を選ばなければなりません。
これからご紹介する5つのポイントに注目するとともに、丁寧に対応してくれる業者を探しましょう。
それぞれのポイントについて詳しくご紹介します。
まず、目的の業者が自治体によって認定された「指定給水装置工事事業者」であるかどうかを確認しましょう。
資格を有する職人が在籍しており、定められた方法で適切な工事ができると判断された業者の証です。
工事の品質が保たれるほか、申請手続きなどもスムーズに進むでしょう。
公式HPなどを確認し、過去の施工例や同じ地域での実績があるかどうかを確認しましょう。
土地の条件や自治体ごとに異なる制度に精通している業者であれば、土地の特徴をしっかりと踏まえ、高品質な工事ができるでしょう。
希望する業者が複数ある場合は、それぞれに見積もりを依頼し、費用の内訳を比較しましょう。
あまりにも金額が安い場合は、後から追加で請求がある可能性があり、却って総額が高くなる可能性もゼロではありません。
先ほどご紹介した相場の中で工事ができる業者や、細かな内訳を出してくれる業者、追加があった場合に理由を詳しく説明してくれる業者を選びましょう。
上下水道工事はやって終わりではなく、その後何らかのトラブルが起こる可能性があります。
万が一トラブルがあった場合もすぐに対応してくれたり、保証内で調査・再工事をしてくれたりする業者を選びましょう。
工事後も定期的に点検を行い、問題がないかを確認してもらうことも大切です。
実際に業者を利用した方からの口コミ・評判も参考になります。
口コミサイトやGoogleマップ・自治体の紹介制度などを利用し、対応の良い業者を選びましょう。
上下水道工事は大規模な工事になることも多く、想定していなかったトラブルが起こる可能性があります。
事前に起こりうるトラブルについて知っておくことで、心の準備ができ、万が一の際も慌てずに対応できるでしょう。
それぞれのトラブルについて詳しくご紹介します。
見積もりを作り、内容に納得して工事を始めたにもかかわらず、着工後に「想定外の作業が発生した」などといって追加費用を請求される場合があります。
もちろんやむを得ない場合もありますが、事前の調査が十分に行われなかった場合などは、利用者側の不信感につながるでしょう。
見積もりの段階で「万が一の場合に追加される費用」を想定しておくことが大切です。
古い配管や大きな石などが出てきた場合、想定していたよりも工期が長くなる場合があります。
こちらも現地調査を念入りに行ってもらうことである程度防げるため、調査の丁寧さに定評のある業者を選ぶと良いでしょう。
万が一工期が遅延される場合、その理由と想定される日数について細かく説明してもらうことも重要です。
騒音や道路の通行制限など、近隣住民から苦情が出る場合もあります。
業者が挨拶周りをしてくれる場合もありますが、できる限りは自分で周囲へ説明すると良いでしょう。
こうした地域とのコミュニケーションを念入りに行うことで、今後の生活上も協力し合って暮らしていけるのではないでしょうか。
関連記事:下水道工事の工法を詳しく解説|社会に貢献する地域の住医「スドウ工営」
上下水道工事には専門的な知識と実績が必要不可欠です。
スドウ工営では長年の経験を活かし、設計・申請・施工・アフターフォローまでを一貫して対応しています。
水道局の指定工事店でもあるため、各所とスムーズなやり取りが可能であり、高品質な工事を提供します。
また、迅速な対応と丁寧なご説明を心掛けており、不安や不明点をしっかりと解消し納得した上で契約に進んでいただけます。
見積もりや相談はいずれも完全無料のため、水回りのインフラ整備でお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。
上下水道工事は、生活の基盤を支える重要な工事です。
内容を正しく理解し、信頼できる業者に依頼することで、後悔のない住宅環境を手に入れられるでしょう。
複数社に対し調査や見積もりを依頼するとともに、必要に応じて自治体の補助金を活用するなど、万全の準備を整えておくことをおすすめします。
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