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擁壁は土地の崩壊を防ぐために重要な役割を果たしていますが、経年劣化や自然災害の影響により、知らないうちに危険な状態になっていることもあります。
適切なメンテナンスを行わなければ、倒壊による被害や高額な補修費用につながるおそれもあるため注意が必要です。
本記事では、擁壁のメンテナンスが必要な理由から具体的な補修方法、費用の目安、撤去が必要なケースまでを詳しく解説します。
安全な土地管理のために、まずは擁壁の状態を見直してみませんか。
Contents
擁壁は、住宅や土地を支える大切な構造物です。
長年放置したり、自然災害にさらされたりすることで、次第に劣化が進んでいきます。
メンテナンスを怠ることで起こり得るリスクは以下のとおりです。
こうしたリスクを防ぐためには、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。
特に、築年数が古い擁壁や過去に点検履歴がないものは、専門業者による調査を検討することをおすすめします。
所有している土地や建物の安全性を守るためにも、擁壁の状態を日常的に意識しておくと安心でしょう。
擁壁のメンテナンスは、劣化の程度や種類によって異なります。
ここでは、代表的なメンテナンス方法を紹介します。
ひび割れは、擁壁内部への水の浸入を招き、構造の耐久性を低下させる原因になります。
軽度のひびであれば、補修材を使ってひびを埋めることで対処可能です。
ただし、深さや長さが大きい場合には、内部構造の破損が懸念されるため、専門業者に相談するのが適切でしょう。
水抜き孔は、擁壁の内部に溜まった水を外へ排出するための穴です。
排水がうまく行われないと、内部に湿気がこもり、構造の劣化を早めてしまう原因になります。
特に長期間手入れされていない水抜き孔には、落ち葉や土、雑草などが詰まりやすい傾向があります。
こうした詰まりによって排水機能が損なわれると、擁壁の安全性にも影響を及ぼすおそれがあるでしょう。
そのため、水抜き孔は定期的に確認し、詰まりを防ぐことが重要です。
簡単な掃除でも、劣化の進行を抑える効果が期待できます。
既存の擁壁の強度が不足していると判断された場合には、補強工事が必要になります。
たとえば、擁壁の内側に鉄筋を追加したり、擁壁と地中を金属製の棒でつなぎ止める「アンカー補強」を行ったりする方法があります。
これらの補強によって、土圧に対する耐久性を高めることが可能です。
構造の安全性を維持するためには、擁壁の高さや設置環境に応じて、適切な工法を選ぶことが求められます。
コンクリート製の擁壁は、表面に塗装を施すことで防水性や耐久性を高めることができます。
塗装は美観の向上にもつながるため、外観を気にする方にも適した方法といえるでしょう。
苔や汚れが付着している場合、水はけが悪化することがあります。
定期的な高圧洗浄などにより、表面を清潔に保つことが劣化防止にも効果的です。
ただし、強すぎる水圧はひび割れを悪化させるおそれがあるため、注意が必要です。
擁壁の補修費用は、工事の内容や施工規模によって大きく異なります。
たとえば、軽微なひび割れであれば比較的安価に済むケースが多いですが、補強工事など大がかりな対応が必要な場合は高額になることもあります。
また、費用の単位も施工内容によって異なり、「1㎡あたり」で計算されるものや、「一式」での見積もりになるものがあります。
周辺道路の幅や土地の勾配など、施工条件によって価格に幅が出ることもあるため注意が必要です。
以下に、代表的な工事内容とその費用相場、単位の種類を一覧にまとめました。
工事内容 | 内容の目安 | 費用相場(概算) | 単位の種類 |
ひび割れ補修 | 表面の小規模なクラック補修 | 1〜3万円 | 1㎡あたり |
水抜き孔設置工事 | 孔の新設・既存孔の改修 | 約10万円〜 | 数ヶ所一式 |
補強工事 | アンカー打設・鉄筋補強など | 20〜100万円以上 | 工事全体一式 |
工事の規模が小さいほど費用は抑えられますが、劣化が進行している場合は補修だけでは対応しきれない可能性もあるでしょう。
放置して悪化させると、後から高額な費用がかかることも少なくありません。
不安な場合は、早めに専門業者に現地調査を依頼し、見積もりをとって比較検討することをおすすめします。
擁壁は経年劣化や自然災害などにより、安全性が損なわれることがあります。
補修で対応できないと判断された場合には、擁壁の解体・撤去と新設が必要になるケースも少なくありません。
以下に、撤去を検討すべき代表的な状況をご紹介します。
設置から数十年が経過した擁壁は、目に見えない部分でも劣化が進行している可能性があります。
ひび割れや表面の剥がれが目立つようであれば、解体して新しく作り直すことを検討すべきでしょう。
新たに建物を建てるなど、土地の形状や用途を大きく変更する際には、既存の擁壁が使えなくなることがあります。
このような場合は、建築基準に沿った新しい擁壁を設置する必要があります。
古い擁壁の中には、現在の建築基準法に適合していないものも見受けられます。
特に無許可で造られた擁壁や、構造計算がされていないものは、災害時に倒壊するリスクが高いため、早めの対応が望ましいでしょう。
地震や豪雨によって擁壁に大きなひびが入ったり、傾きが生じている場合は、速やかな対処が必要です。
安全面に大きな不安がある場合は、補修ではなく撤去・再設置を選択することが多くなります。
こうした状況に該当する場合は、専門業者に現地を確認してもらい、補修で済むのか、撤去・再設置が必要かを判断してもらうようにしましょう。
擁壁の耐用年数は、使用されている素材や施工方法、設置環境によって大きく変わります。
一般的には30年〜50年程度とされていますが、これはあくまで目安にすぎません。
たとえば、排水処理が不十分な環境では、水分が滞留しやすく、想定よりも早く劣化が進む場合もあります。
また、施工精度が低かったり、地盤が弱い場所に建てられている擁壁も、耐用年数が短くなりやすい傾向があります。
以下のような状態が見られたら、耐用年数に達していなくても点検を依頼しましょう。
これらのサインは、内部に問題が生じている可能性を示すものです。
安全性を保つためにも、早めの点検が推奨されます。
スドウ工営では、擁壁のひび割れや排水不良などの不具合に対し、点検から補修・解体・新設工事まで幅広く対応しています。
現地調査やお見積もりも丁寧に行っており、初めてのご相談でも安心してご利用いただけます。
補助金の適用や建築基準法に関するご相談にも対応しておりますので、「補修で済むのか不安」「安全性に問題がないか確認したい」といった場合もご相談いただけます。
擁壁の安全性が気になる場合は、早めの点検と対処が重要になるため、まずはお気軽にご相談ください。
擁壁は土地の安全性を守る重要な構造物ですが、長年の使用や自然環境の影響によって少しずつ劣化が進みます。
目に見える変化がなくても、内部ではダメージが蓄積していることもあるため、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。
早めに対応すれば軽微な補修で済むことも多く、費用や工期の負担も抑えられます。
崩壊による被害や法的責任を回避するためにも、擁壁の状態に少しでも不安を感じたら、専門業者への相談を検討することが大切です。
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