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ブロック積み工事は、使用するブロックの種類や施工条件によって費用が大きく変わります。
とくに「単価」や「単価表」を調べる際は、材料費だけでなく人件費や現場の状況も影響します。
本記事では、ブロック積みの単価目安や費用相場、高くなりやすい工事内容、各自治体の補助制度までをわかりやすく解説します。
ブロック積み工事では、使用するブロックの種類によって見た目や価格、施工性が大きく異なります。
とくに普通ブロックと化粧ブロック、重量ブロックと軽量ブロックの違いは、費用にも直結します。
以下の表で、それぞれの特徴や単価の目安を比較してみましょう。
種類 | 特徴 | 見た目 | 主な用途 |
普通ブロック | 中が空洞で構造用に使われる一般的なブロック | 無地・シンプル | 境界・擁壁の芯材など |
化粧ブロック | 表面に模様や色が施され、見た目を重視 | 装飾あり | 目隠し・門柱など |
重量ブロック | 密度が高く重いため、耐久性に優れる | 無地が多い | 擁壁・土留めなど |
軽量ブロック | 比重が軽く施工しやすい | 同上 | フェンス基礎など |
※単価は地域やメーカー、施工条件によって変動します。
一般的な境界塀や下地には「普通ブロック」が多く使われていますが、見た目の良さを求める場合は「化粧ブロック」が選ばれることが増えています。
また、耐久性や構造的な強度を重視する場面では、重量ブロックが採用される傾向です。
軽量ブロックは扱いやすく、施工スピードを重視する現場で重宝されます。
ブロックの種類選びは、工事の目的や仕上がりの印象だけでなく、費用全体にも大きな影響を与えるため、見積もり時にしっかり確認しておくことが大切です。
ブロック積み工事の費用は、使用するブロックの種類や工事内容によって大きく変動します。
ここでは、一般的な単価の目安や費用の内訳、段数や仕様ごとの単価表などについて詳しく見ていきましょう。
ブロック積みの単価は、ブロックの種類や工法、地域の相場などによって異なります。
一般的には、1㎡あたり6,000円〜15,000円前後が目安となることが多いです。
これには材料費・人件費・モルタルなどが含まれます。
ただし、装飾性のある化粧ブロックや、特殊加工が必要な現場ではさらに高額になる傾向があります。
また、高さや長さがある程度を超えると、基礎工事の強化や控え壁の設置が必要になるため、想定以上に費用が膨らむことも考えられます。
ブロック積み工事の総費用は、いくつかの要素に分かれています。
代表的な内訳は以下の通りです。
とくに、既存ブロックの撤去や処分が必要な場合は、処分費や手間がかかるためコストが上がりやすくなります。
また、基礎の強度が求められる場所では鉄筋の追加や型枠作成が必要となり、費用に差が出ます。
以下は、代表的な施工パターンごとの単価の目安をまとめた早見表です。
地域や施工業者によって若干の違いはありますが、おおよその参考として活用できます。
ブロック種類 | 高さ(段数) | 単価の目安(1mあたり) | 備考 |
普通ブロック | 5段 | 約8,000~12,000円 | 境界・下地向け |
普通ブロック | 10段 | 約12,000~18,000円 | 擁壁や土留めに使用 |
化粧ブロック | 5段 | 約12,000~18,000円 | 装飾性を重視する場合 |
化粧ブロック | 10段 | 約18,000~25,000円 | 高さ・強度・見た目すべて必要な工事に |
※価格には材料費・施工費が含まれています。基礎工事・控え壁などは別途加算されることもあります。
ブロック積み工事の見積もりを取る際は、費用の内訳が細かく記載されているかどうかを必ず確認しましょう。
「○○一式」とだけ書かれた見積もりは、比較検討や金額の妥当性判断がしづらくなります。
また、単価表や相場と比較して異常に安い場合は要注意です。
手抜き施工や粗悪な材料使用のリスクがあるほか、追加費用を後から請求されるケースもあります。
逆に高額な見積もりの場合は、基礎工事や控え壁の有無、処分費の設定を見直すとよいでしょう。
さらに、自治体の補助金が使えるケースでは、見積書の内容が申請条件を満たしているかもチェックが必要です。
補助金の対象になるかどうかは事前に確認し、対応可能な業者に依頼することでスムーズに手続きを進められます。
ブロック積み工事が高額になりやすい場合というのは、いくつかあります。
例えば、
などです。
以下で、それぞれの高額になりやすい場合についてご紹介していきます。
ブロック積み工事に化粧ブロックを使用するという場合は、高額な工事になりやすいでしょう。
先ほどブロックの種類についてご紹介した時にブロックの費用も少しご紹介してきましたが、化粧コンクリートブロックは普通のコンクリートブロックと比べて価格が高い傾向にあります。
化粧コンクリートブロックの中でも模様などデザインによっても大幅に価格が違ってくるでしょう。
ブロック積み工事の費用をなるべく抑えたいという場合は、全部高級な化粧コンクリートブロックを利用するのではなく、一部高級な化粧ブロックを使うなどを検討しても良いかもしれないです。
ブロック積み工事は、ブロック塀の段数が多い場合も高額になりやすいです。
ブロック積み作業の費用は、先ほども述べた通り1平方メートルあたりいくらといった算出方法をする事が多いので、同じ長さの場合段数が高くなればなるほど費用は高くなるでしょう。
また、コンクリート基礎工事も、段数が増えれば増えるほど費用が高くなりやすいです。
ブロック積み工事の際に切る加工が必要な場合も、工事費用が高額になりやすいです。
やはり、ブロックに切る加工が必要という場合は手間もかかりやすいですし、作業時間もかかりやすいので、高額になりやすいのでしょう。
ブロック積み工事は、曲がりが多いブロック塀を作る際などにも高額になりやすいです。
やはりこの場合も、手間がかかりやすく作業時間もかかりやすいため、高額になりやすいのでしょう。
ブロック積み工事または、撤去を行う際には、補助金制度が利用できる場合があります。
補助金制度は自治体によってあるところとないところがあり、補助金制度の内容や条件なども各自治体によって違ってくる場合があるでしょう。
工事費用をなるべく抑えたいという方は、こういった補助金制度を利用することで、少しは費用の負担が軽減できるかもしれません。
ここでは、一部の補助金をご紹介します。
対象ブロック塀等 | 原則として、以下のア~ウ全てを満たしているもの ア道路等(※1)に面していること イ高さ1m以上のブロック塀等(※2)であること。 ウ地震時に倒壊するおそれのあるもの。(※3) ※1「道路等」とは、道路法の道路、建築基準法第42条に規定する道路又は第43条第2項の規定にかかる空地、その他これらに類するもので市長が認めるもの ※2「ブロック塀等」とは、コンクリートブロック塀、コンクリート製の塀、石積塀、万年塀その他これらに類する塀 ※3事前相談を受けた後、市職員又は市が委託する専門家が現地を確認し判定。 |
補助対象工事 | ブロック塀の除去・除去とセットで行う軽量なフェンス等又は生垣の新設工事 |
補助額(ブロック塀等の除去工事) | 補助対象となる工事費の9/10又は長さ×13,000円/mを乗じた額 |
問い合わせ先 | 横浜市役所 建築局企画部 建築防災課〒231-0005 横浜市中区本町6丁目50番地の10電話:045-671-2930 |
横浜市HP | https://www.city.yokohama.lg.jp/business/bunyabetsu/kenchiku/bosai/blockbei/blockbei.html |
対象ブロック塀等 | 一般に供されている区内の道路に面しているもの(区道、国道、都道、私道など)コンクリートブロック、レンガ、石塀、万年塀等の組積造のもの道路等からの高さが1.2メートル以上のもの |
補助対象工事 | 対象ブロック塀等を撤去した費用ブロック塀等を撤去後、生垣、フェンス等を設置した費用 |
補助額(ブロック塀等の除去工事) | 助成対象費用の⅔ もしくは 撤去したブロック塀等の延長×25,000円/メートルのいずれか低い額 |
問い合わせ先 | 江戸川区役所 土木部保全課事業調整係〒132-8501 東京都江戸川区中央一丁目4番1号電話:03-5662-1930 |
江戸川区HP | https://www.city.edogawa.tokyo.jp/e065/kurashi/sumai/block_tekkyo.html |
対象ブロック塀等 | 建築基準法第42条に規定する道路又は小学校の通学路、緊急輸送道路に面するコンクリートブロック塀等で、次の全てに該当し、市長が危険と判断するものとなります。 (1)道路面からの高さが1mを超えるもの (2)道路面からの高さが土圧を受ける部分を含めて1m以上のものであり、かつ、土圧を受けていない部分の高さが60cm以上のもの (3)高さがコンクリートブロック塀等と道路境界線までの水平距離より高いもの |
補助対象工事 | (1)基礎等を含む危険ブロック塀等を全て撤去する工事 (2)危険ブロック塀等を道路面からの高さ40cm以下に減じる工事 (3)危険ブロック塀等の高さを40cm以下に減じた後、軽量フェンス等を設置する工事 |
補助額(ブロック塀等の除去工事) | (1)~(3)の金額のうち、最も低い金額となります。 (1)助成対象となる撤去工事費の⅔ (2)撤去する塀の長さ1mあたり通学路・緊急輸送道路 1万5千円通学路・緊急輸送道路以外 1万円 (3)上限通学路・緊急輸送道路 30万円通学路・緊急輸送道路以外 20万円 |
問い合わせ先 | 船橋市役所 建築指導課 指導係〒273-8501 千葉県船橋市湊町2-10-25(電話: 047-436-2674 |
船橋市HP | https://www.city.funabashi.lg.jp/jigyou/kenchiku_kaihatsu/006/p024798.html |
対象ブロック塀等 | 倒壊・転倒の恐れがあるブロック塀 |
補助対象工事 | 倒壊または転倒の恐れのある危険なブロック塀等(注1)の耐震診断倒壊または転倒の恐れのある危険なブロック塀等を除却する工事危険なブロック塀等を除却した後、安全な塀に建替えを行う工事 |
補助額 | 工事によって補助額が変動します |
問い合わせ先 | 沼津市役所 都市計画部 住宅政策課〒410-8601 静岡県沼津市御幸町16-1電話:055-934-4885 |
沼津市HP | https://www.city.numazu.shizuoka.jp/shisei/office/ichiran/toshikei/jyutakuseisaku/blockbei/ |
ブロック積み工事は、使用するブロックの種類や高さ、施工内容によって費用が大きく変わります。
見た目を重視する化粧ブロックや、段数の多い塀は単価が高くなる傾向にあります。
費用を抑えるためには、事前に単価の目安や工事内容を把握し、見積もりを複数取り比較することが重要です。
また、神奈川をはじめとする一部の自治体では、危険なブロック塀の撤去に対して補助金制度が設けられています。
対象となる条件や金額は地域ごとに異なるため、自治体の情報も併せて確認しておくと安心です。
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