擁壁工事を予定している方にとって、工事の費用がどのくらいかかるのかというのは気になるところではないでしょうか?
擁壁工事を少しでも安く抑えたいという方は、各自治体の補助金制度を確認するのがおすすめです。
今回の記事では、擁壁工事の費用や補助金制度についてご紹介していきます。
擁壁工事とは何か?
擁壁工事とは、高低差のある土地などで斜面が崩れないように、擁壁を作る工事のことをいいます。
擁壁には大まかに以下の3種類に分けられます。
- 一般的に多く使われている鉄筋コンクリート擁壁
- ブロックを積み上げたブロック積み擁壁
- 石が積み上げられた石積み擁壁
鉄筋コンクリート擁壁の中でもまた3種類の工法に分けられ、逆T字型 、L字型、逆L字型というのがあります。
擁壁工事をする際には、自治体などに許可が必要な場合があります。
許可が必要かどうかは各自治体に確認が必要です。
一般的には高低差が2メートル以上ある土地では、自治体に申請をして許可を得る必要が出てきます。
擁壁工事の費用について
擁壁工事の費用は、工事をする場所や内容によって大きく左右される可能性があるので一概にどのくらいというのは難しいところです。
一般的な目安として1平方メートルあたり3万円から10万円くらいの費用はかかってくるでしょう。
擁壁工事を行う場合というのは、新規で家を建てる際などに行うことと思われるかもしれません。
しかし、既存の家がある場合にも擁壁工事が必要となってくる場合というのはあります。
例えば、すでに擁壁が設置されている中古の家を購入した場合、もう擁壁工事はしなくて済むのではないかと思われる方も多いでしょう。
しかし、設置されている擁壁が現在の建築基準法に合っていなかったり、劣化してしまっていたりする場合は、既存の擁壁を解体撤去して新規の擁壁を設置する必要が出てくるかもしれません。
このような場合は、解体撤去作業の費用もかかってきますし、新規で擁壁を設置する費用もかかってきます。
以下では、擁壁の解体作業の費用と擁壁の補修費用の作業についてもご紹介していきます。
擁壁の解体作業費用
擁壁の解体作業にも費用はかかってきますが、擁壁工事の費用と同じで工事の場所や工事の内容などによって金額が大きく異なってくる可能性があります。
そのため、一概にどのくらいかかるかというのは難しいところでしょう。
大きな擁壁になるほど解体作業費用もかかってきますし、前面道路が狭くて大型のトラックなどが入れない場合は小さなトラックで何回も往復する必要が出てくる可能性があるため、手間もかかり費用も高額になりやすいです。
擁壁の補修費用
擁壁を補修する際にも、補修作業の費用はかかってきます。
例えば、擁壁に小さいひびが入っていて補修で済む場合は、大体1平方メートルあたり、1万円から2万円程度の費用がかかってくるでしょう。
補修作業では済まず、解体撤去をし新規で擁壁を設置する場合は、先程ご紹介しましたように、擁壁工事の費用プラス解体撤去作業費用がかかってきます。
擁壁工事が高額になりやすい場合について
擁壁工事の費用は、工事の場所や内容によって大きく異なってくる可能性があるとご説明してきました。
擁壁工事費用が高額になりやすいケースとしてどのような原因があるのでしょうか?
代表的な例として作業する場所が狭くて大型のトラックが入れないので小さなトラックで何回も往復しなくてはいけないという場合は高額になりやすいでしょう。
工事する場所の前面道路が狭い場合も、通行制限をしなくてはいけなくなる可能性があるため、その場合人件費が追加でかかってきます。
また、擁壁の大きさが大きい場合や、擁壁の種類によっても金額は異なってくるでしょう。
一般的に高額になりやすいのは鉄筋コンクリート擁壁ですが、鉄筋コンクリート擁壁は垂直に立てやすいなどのメリットもあります。
擁壁工事に利用できる補助金制度はある?
擁壁工事の費用を少しでも安く抑えたいという方にとっては、補助金制度があるかというのは気になるところでしょう。
擁壁工事の補助金制度は、自治体によってはあります。
補助金制度の内容は、自治体などによって異なってくる可能性があるため、気になる方は各自治体に確認してみると良いでしょう。
急傾斜地崩壊危険区域の費用について
崖の高低差が5メートル以上ある場合、急傾斜地崩壊危険区域に指定されていることが多いです。
急傾斜地崩壊危険区域に建物を建てる場合は都道府県の許可が必要となります。
その際の費用は、一般的に都道府県が負担してくれることも多いでしょう。
しかし、やはり急傾斜地崩壊危険区域というのは、崖崩れや土砂災害などの危険性が高い区域のため、建物を建てる際などには注意が必要です。
まとめ
擁壁工事の費用は、工事をする場所や擁壁の大きさなどによって大きく異なってくる可能性があります。
少しでも擁壁工事の費用を安く抑えたいという方は、自治体によっては擁壁工事の補助金制度があり条件に合えば利用できる可能性もあります。
気になる方は各自治体などに確認してみると良いでしょう。