● 造成工事には、様々な工事の種類があります。
小規模な工事から大規模な工事まで、造成工事 と一言で言っても 、工事を行う場所や規模などによって作業内容は様々です。
今回の記事では、造成工事の種類についてご紹介していきます。
造成工事とは
造成工事とは、住宅などを建てられるようにするために、土地を整備する工事のことを言います。
農地や林などの土地を宅地に変更したいという場合は、造成工事が必要です。
農地や林などの土地をそのまま宅地として利用することはできませんので 、宅地として利用できるようにするために造成工事が必要となってきます。
造成工事の費用は、造成工事の作業内容によって、大幅に違ってくるでしょう。
やはり、大がかりな工事になればなるほど、造成工事の費用は高額になりやすいです。
例えば、木が生い茂った土地を宅地に変更したいという場合は、伐根・伐採作業をし、土地が軟弱な場合は、地盤改良工事を行う必要がでてくるかもしれないです。
造成工事の費用をなるべく抑えたいという場合は 、そもそも、大がかりな造成工事を行わなくても良い土地を選択するということを検討するのも良いでしょう。
あと、毎年1月1日までに建物を建てることで固定資産税の優遇を受けることができるため、工事日程にも注意が必要です。
造成工事の種類
造成工事には、様々な種類があります。
例えば、
・整地
・伐採・伐根・防草
・地盤改良作業
・ 盛土 ・止土 ・切土
・残土処分
などです。
以下で、それぞれの造成工事の作業内容についてご紹介していきます。
整地
整地作業は、建物を解体した後や、建物を建築する際などに行う工事です。
でこぼこな土地に建物を建築したい場合は、土地を平らにする必要があります。
石や瓦礫などは、取り除き、重機で土地を締め固めたり、コンクリートやアスファルト舗装を行ったりする場合もあるでしょう。
伐採・伐根・防草
敷地内に木や草などが生えていて、そこに建物などを建築したい場合は、伐採 ・伐根・防草作業などが必要となってくるでしょう。
木の根などが生えていると建物を建てる際に障害物となってしまう可能性がありますので、 枝や草だけでなく、根も取り除きます。
伐採作業などをした後は、防草シートを利用する場合もあるでしょう。
地盤改良作業
軟弱な地盤の場合は、地盤改良作業が必要となってくる可能性があるでしょう。
建物を建てるうえで地盤がきちんとしているかというのは、とても重要な部分になってきます。
軟弱な土地の上に建物を建ててしまった場合、地盤沈下の可能性も高まってしまいますし 、建物が傾いてしまう可能性もあるでしょう。
地盤が軟弱な土地の上に建物などを建てる際には、地盤改良作業が必要です。
盛土・止土・切土
道路や隣の敷地よりも所有している敷地が低いという場合は、 盛土を行う必要が出てくる可能性があるでしょう。
盛土をして止土をしたり、擁壁を設置したりする可能性もあります。
また、傾斜地にある土地などでは、切土をする場合もあるでしょう。
残土処分
造成工事を行った際に発生した残土は、きちんと指定の場所で処分する必要があるでしょう。
残土の中に異物が入っている場合は、また処分方法が違ってくるため注意が必要です。
造成工事が必要な場合とは?
では、造成工事が必要な場合とはいったいどういった場合なのでしょうか?
例えば、
・地盤が軟弱な場合
・所有している土地が道路よりも高いあるいは 低い場合
・ 農地を宅地に変更する場合
・ 五角形などの土地の場合
・ 傾斜がある土地の場合
などです。
以下で、それぞれの造成工事が必要な場合についてご紹介していきます。
地盤が軟弱
建物などを建てる場所で地盤調査を行い、地盤が軟弱だった場合は地盤改良工事が必要になってきます。
例えば、農地や畑などの宅地ではなかった土地などは、地盤が軟弱になってしまっている場合もあるでしょう。
きちんと地盤調査を行い、軟弱な土地の場合は、 地盤改良を行ってから建物を建てなければいけないです。
軟弱な土地のまま、建物を建ててしまった場合、建物が傾いてしまうなどのトラブルが発生してしまうリスクが高まってしまう可能性があります。
地盤改良作業が必要かどうかというのは、工事費用に大きく影響してくる可能性があるため、土地選びの際には、地盤状況にも注意が必要です。
所有している土地が道路よりも高いあるいは低い
所有している土地が道路よりも高いあるいは低いという場合は、造成工事が必要となって くるかもしれないです。
所有している土地が隣の敷地よりも高い場合は、 切り土作業が必要になってくる場合もあるでしょう。
道路よりも所有している土地が低い場合は、盛土をして土止めを行う可能性もあります。
農地を宅地に変更する場合
購入した土地や相続した土地などが宅地用の土地ではなく農地などであったという場合は、造成工事が必要となってくるでしょう。
農地などの土地をそのまま宅地として利用するということは難しいです。
きちんと建物を建てるのに適した土地にする必要があるため、造成工事は必要となってくるでしょう。
5角形などの土地
五角形の土地を所有しているという場合も、造成工事が必要となってくる可能性があるでしょう。
一般的に住宅の場合は、4角形であることが多いです。
五角形やその他の形の土地である場合、土地の活用がしにくくなってしまう可能性があるため、 四角形の土地に変更するために造成工事を行う場合があるでしょう。
傾斜がある土地
傾斜がある土地に建物を建てるという場合は、造成工事を行う必要が出てくるでしょう。
切土をしたり、盛土をしたりして、傾斜地を平らにしていく可能性もあります。
高低差のある土地の斜面の土砂崩れなどをなるべく防ぐために、擁壁を設置する場合もあるでしょう。
造成工事の注意点は?
造成工事の注意点はいくつかありますが 、例えば、地盤沈下などの危険性をなるべく減らすためにも地盤調査はきちんと行う必要があるでしょう。
きちんと作業をしてくれたり、地盤調査をしてくれたりする業者さんを選ぶことも重要です。
安いからと言って金銭面だけで業者さんを選んでしまうと、手抜き工事を行われてしまったり 、ずさんな工事をされてしまうリスクも高まってしまう可能性があるため、注意が必要です。
あと、造成工事を行う際には、自治体などに許可が必要となってくる可能性もあります。
許可が必要かどうかわからないという場合は、各自治体に確認してみると良いでしょう。
まとめ
造成工事には、様々な種類の工事があります。
工事を行う場所の状態などによって作業内容は異なってくる可能性があるため、地盤調査も重要になってくるでしょう。
造成工事が必要になってくる可能性がある場合というのは、農地や畑から宅地に変更する場合だけではなく、5角形の土地や道路よりも高いあるいは低い土地などで、造成工事が必要になる場合もあります。
工事の作業内容や規模などによっても、工事費用は大幅に違ってくる可能性があるため、注意が必要です。
造成工事の費用を確認したいという場合は、専門の業者さんに見積もりをとってみると良いでしょう。