今年に入り、給湯器やエコキュートなどの「無償定期点検」詐欺が急増しておりますのでご注意ください。
詐欺グループは市役所やリンナイ・ノーリツなどのメーカーを装って「定期点検を無償で行います」などと言い寄ってきます。
実際に、1〜5年前に弊社で施工したお客様から弊社に電話いただくことが非常に多くなっております。よくいただく電話として以下の通りです。
・「市役所職員です!無償定期点検をさせていただきます」
・「リンナイの施工店です。無償点検させていただきます」
このようにして、お客様からスドウ工営さんで施工したの去年だけど、点検した方がいいですか。というお問い合わせをいただきます。
給湯器の寿命は8〜10年と言われおりますので定期無償点検は結構ですとお断りいただければと思います。なお、点検後に交換を勧められて、交換する気があるようにすると直ぐに契約をするように圧力をかけてくるそうですので、絶対に契約をしてはなりません。
実際の相談事例
- ガス会社だと思い点検を依頼し給湯器交換の契約をしたが、高額だった。
- 自治体から委託されたという業者の点検後に温水器の交換が必要と言われた。
- 今なら割引できると言われ契約したが、不審に思ったので解約したい。
- 無料点検と言われ依頼したが、新しい給湯器への交換を勧められて契約したので解約したい。
相談事例からみる問題点
- 電話や訪問で給湯器の点検を持ち掛ける。
- 点検後に「このままでは壊れる」などと不安にさせる。
- 「今契約すれば割引する」と契約を急がせる。
消費者へのアドバイス
- 電話や訪問で点検を持ち掛ける業者には安易に点検させないようにしましょう。
- 点検を断る連絡ができず訪問された場合にはインターホン越しに点検を断りましょう。
- その場では契約せず、十分に比較・検討しましょう。
- クーリング・オフ等ができる場合もあります。
- 不安や迷いがあれば、すぐに消費生活センター等に相談しましょう。
給湯器やエコキュートの訪問点検や飛び込み営業は詐欺なのか?
給湯器やエコキュートに限らず、住宅リフォーム関連の飛び込み営業や訪問点検について、「その全てが詐欺業者だ!」と考えている方は少なくありません。実際に、屋根の訪問点検業者などは、点検と称して屋根にのぼり、自ら屋根を破損させて「このままでは雨漏りする!」と住人の不安を煽るといった手口を使う業者までいます。
全てが詐欺かというとそうでないケースもあるようですが、詐欺であるケースが多いので注意が必要なのは間違いありません。
エコキュートの訪問点検や飛び込み営業の詐欺手口について
それでは、エコキュートの訪問点検や飛び込み営業について、「これは詐欺ではないか?」と注意すべき特徴的な手口をいくつかご紹介します。
以下のような手口を利用している業者の場合は、注意が必要です。
点検で故障を指摘し『その場』で給湯器・エコキュート交換の契約を迫る
エコキュートは、屋外設置の設備ですので、敷地外からでも「何年式のものを利用しているのか?」「劣化状況がどの程度か?」を判断することが可能です。10年以上前の機器を使用しているお宅であれば、最新モデルに交換することで大幅な光熱費削減が実現できるなど、魅力的な提案が可能です。つまり、商材的には、訪問点検や飛び込み営業という手法が理にかなっています。
ただ、無料点検を名目に突然訪問してきた業者が、機器の故障を指摘し「すぐに交換しないとお湯が使えなくなる」など、不安を煽ってきた場合は注意が必要です。
悪質な業者の例
市役所職員・リンナイなどのメーカーを名乗る業者や、リンナイの指示を受けたという業者から、無料または有料の点検をすすめられた。
・点検や修理の作業前に料金の支払いを求められた。
・点検の結果、買い替え(交換)をすすめられた。
屋外のガス機器に貼られたシールや、投函されたチラシの業者に問い合わせたら、買い替え(交換)をすすめられた。
対策方法
悪質な業者は、行政やメーカーを装ってお客様に接触します。直ぐに以前工事してもらった業者や知り合いの建設建築業の知り合いに連絡しましょう。