造成工事を行う際の注意点とは?

●造成工事を行う際には、いくつか注意しておきたい点があります。

業者さんを選ぶ際や、購入する土地を選ぶ際などにも、注意しておきたい点はいくつかあるでしょう。

今回の記事では、造成工事を行う際に注意しておくと良いかもしれない点についていくつかご紹介していきます。

造成工事とは?

造成工事とは、大まかに言うと建物などを建築するために、土地を整備する工事のことをいいます。

例えば、農地や林など宅地ではない土地などを宅地に変更したいといった場合などには、家を建てられる用の土地にするために、造成工事を行うなどします。

造成工事と言っても工事の種類が様々あり、建物を建てるために地盤を改良する工事や、盛土・切土を行う工事、擁壁を建てる工事なども、造成工事の中に含まれるでしょう。

建物を建てる前には必ず地盤調査が必要となってきます。

地盤が弱い土地に建物を建てたい場合は、地盤改良などをして建物が建てられる土地にするために造成工事を行う必要があるでしょう。

造成工事を行う際の注意点とは?

造成工事を行う際には、注意しておいた方が良いかもしれない点がいくつかあります。

例えば、

・地盤調査は重要

・業者さんは費用だけで決定しない

・ 廃棄物の不法投棄をしない

・ 近隣住民に事前に工事の説明を行う

・ 費用をなるべく抑えたい場合は工事日程に注意が必要

・都道府県知事などに申請許可は必要ないか

・造成工事の費用が高額になりやすい場合に該当していないか

などです。

以下では、造成工事の際に注意しておいた方が良いかもしれない点についてそれぞれご紹介していきます。

地盤調査は重要

建物などを建築する前には、地盤調査を行っておく必要があります。

先ほども述べた通り、地盤が弱い土地の場合は 地盤改良をして、建物が建てられる状態にしてから建築する必要があります。

地盤が弱い土地に、そのまま建物などを建ててしまった場合、地盤沈下してしまったり、建物が傾いてしまったりなどのリスクが高まってしまう可能性があります。

地盤沈下のリスクをなるべく避けるためにも、家を建てる前に地盤調査をきちんと行っておくということは重要です。

また、地盤がどのような状況かというのは、造成工事の費用などに大きく影響してくる可能性もあります。

大がかりな地盤改良作業が必要になってくる場合は、造成工事の費用も高額になりやすいでしょう。

業者さんを費用だけで決定しない

造成工事を行う際には、業者さん選びも重要となってくるでしょう。

造成工事業者さんを選ぶ際には、費用の面だけを見て決めるのは避けた方が良いかもしれないです。

造成工事業者さんを費用面だけ見て決めてしまった場合、手抜き工事をされてしまったり、廃棄物の不法投棄をされてしまったりなどのトラブルに発展するリスクも高まってしまうでしょう。

業者さんを選ぶ際には、きちんと相談しやすい業者さんか、アフターフォローが充実しているかなども、きちんと確認しておくと良いかもしれないです。

造成工事の際には、専門用語などあまり聞きなれない言葉がたくさん出てくることもありますので、工事について 分かりやすく丁寧に説明してくれる業者さんが良いでしょう。

廃棄物の不法投棄をしない

擁壁工事を行う際には、廃棄物の不法投棄をしない業者さんに頼むというのも重要でしょう。

造成工事を行う際には、残土などが発生する可能性があります。

そういった残土などをきちんと処理しないと、不法投棄とみなされてしまう可能性があるでしょう。

手抜き工事をする業者さんの中には、廃棄物をきちんと処理せず、不法投棄してしまうという業者さんも見受けられます。

業者さんを選ぶ際には、きちんと廃棄物の処理を行ってくれる業者さんかということも確認しておくと良いでしょう。

近隣住民に事前に工事の説明を行う

造成工事を行う前には、近隣住民に事前に工事の説明を行う必要があるでしょう。

造成工事は、大掛かりな工事になる可能性もあり、大きな工事音やホコリなどが近隣まで散ってしまう可能性もあります。

近隣の方々には、工事の際にご迷惑をかけておかけしてしまう可能性もありますので、トラブルをなるべく避けるためにも、工事前にきちんと工事を行う旨を説明しておいた方が良いでしょう。

費用をなるべく抑えたい場合は工事日程に注意が必要

造成工事の際に、費用をなるべく抑えたいという場合は、工事の日程が重要になってくるかもしれないです。

毎年1月1日時点で建っている家に対しては、固定資産税の優遇が受けられます。

工事の費用が安くなるというわけではありませんが、その他のこういった費用も抑えることができれば、少しは助かるかもしれないです。

都道府県知事などに申請許可は必要ないか

造成工事を行う際には、都道府県知事などに、申請許可が必要ないかという点に注意が必要です。

土砂災害などが特に懸念されている宅地造成工事規制区域という場所で造成工事を行う場合は、一定の条件に該当する場合、都道府県知事に申請許可が必要です。

例えば、以下のような宅地造成工事の場合は、各都道府県知事の許可が必要になってくるでしょう。

・切土で高さ2メートル以上の崖を生ずる工事を行う場合

・盛土で高さ1メートル以上の崖を生ずる工事を行う場合

・切土と盛り土を同時に行い、あわせて高さ2メートル以上の崖を生ずる工事を行う場合

・500平方メートル以上の宅地造成工事を行う場合

などです。

造成工事の費用が高額になりやすい場合に該当していないか

造成工事を行う際には、造成工事の費用が高額になりやすい場合に該当していないかという点に注意が必要です。

造成工事は、比較的大がかりな工事になればなるほど、工事費用は高額になりやすいです。

例えば、大がかりな地盤改良工事が必要な場合や、草や木などがたくさん生えていて伐根・伐採作業をたくさん行わないといけない場合、大きな傾斜の土地の場合などは費用が高額になりやすいでしょう。

造成工事の際の費用をなるべく抑えたいという方は、こういった高額になりやすい場合に該当している土地を購入するのはなるべく避けた方が良いかもしれないです。

まとめ

造成工事を行う際には、今回ご紹介したように いくつか注意しておきたい点があります。

まず、造成工事を行う前には、地盤調査が必要です。

建物を建てる予定の土地で地盤調査を行い、地盤が弱い場合は、地盤改良作業が必要となってくるでしょう。

また、造成工事を行う際には、業者さん選びも重要です。

業者さんを選ぶ際には、見積もりを提示してもらうかと思いますが、 費用が安すぎる業者さんには注意が必要です。

費用だけを見て業者さんを選んでしまった場合 、手抜き工事や残土の不法投棄などをされてしまう危険性も高まってしまうでしょう。

あとは、相談した際にきちんと対応してくれる業者さんかや、アフターフォローが充実しているかなども、確認しておくと良いかもしれないです。

これから造成工事を行う予定がある方は、今回ご紹介してきました注意点も参考にしてみてくださいませ。